AIの試行の果てに生まれたドラマ
〜AIに小説原作者の権利は与えられるか〜
Smips(知的財産マネジメント研究会)
エンタメと知財分科会 第4回
開催概要
※本研究会は、Smips(知的財産マネジメント研究会)の分科会として開催しています。
日時
2016/06/11(土)
17:00-18:30
場所
政策研究大学院大学
(六本木駅から徒歩5分程度)
参加費
無料
講演テーマ・講師紹介
AIの試行の果てに生まれたドラマ 〜AIに小説原作者の権利は与えられるか〜
小説コンテスト「星新一賞」でAIと人間が協力して制作した小説が一次審査を通過したと発表されました。大学の研究チームが主体の「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」「人狼知能プロジェクト」からそれぞれ2作品、ほかに7作品の計11作品の応募があったとのことです。
AIによる小説制作を代表する「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」「人狼知能プロジェクト」という2つのプロジェクトは、全く異なるアプローチで小説制作を行っています。小説の制作過程を「プロット(登場人物などの設定を考えたり、話のオチを作ったりすること)」と「執筆(プロットを実際の文章に仕上げること)」に切り分けた場合に、「きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ」はプロットを人間・執筆をAI、「人狼知能プロジェクト」はプロットをAI・執筆を人間が行っており、AIと人間の役割分担が明確に異なります
昨今、AIによる創作物を知的財産権(著作権以外の形も含めて)で保護するべきかという議論が行われていますが、実務的には創作物の制作過程を分割して、それぞれの過程でどのような権利が発生しうるかを細かく検討する必要があります。
当日は「人狼知能プロジェクト」の鳥海氏を話題提供者に招き、小説のプロット制作のみに限らず、AIが生み出す物語(ドラマ・ストーリー)の権利を中心に考えたいと思っております。
講師:鳥海 不二夫 さま
東京大学 大学院工学系研究科 システム創成学専攻 准教授
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Yet Another Short-Short AI(YASAIプロジェクト)
人狼知能プロジェクト
きまぐれ人工知能プロジェクト 作家ですのよ
参加方法
※本研究会は、どなたでも無料でご参加いただけます。
アクセス
facebookイベントページから参加登録
※参加登録は必須ではありませんが、参加人数の大まかな把握のため、できるだけご協力をお願いします。
本研究会について
エンタメと知財分科会
Smipsの分科会として2016年4月から新たに開始する研究会。「漫画やSFから生まれた技術とその知財化」「人工知能によるコンテンツ生成とその権利」「二次創作やメディアミックス、2.5次元文化」「クリエイティブ・コモンズ、同人マーク」「音楽などのストリーミングサービス」「ニコニコやpixivなどのUGC」「ゲーム実況などユーザーの参加(介入)を前提としたメーカー側のコンテンツ提供」「VRやドローンなど次世代のエンタメと技術の関係」など、エンタメと知財について広く議論する予定。
Smips(知的財産マネジメント研究会)
2000年4月から毎月1回開催している知的財産に関する研究会(2015年度終了時点で178回)。様々な分科会を通じて、知的財産とそのマネジメントについて広く情報交換を行っている。
分科会:産学連携によるイノベーション分科会、法律実務(LAP)分科会、特許戦略工学分科会、知識流動システム(KMS)分科会、知財キャリア分科会、エンタメと知財分科会
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